京王電鉄株式会社と株式会社リビタ、株式会社スマイルズの3社は、京王多摩川駅前にて推進中の「(仮称)京王多摩川開発プロジェクト」において、賃貸住宅・福祉棟の建設を2025年5月1日から開始した。本開発は、旧京王フローラルガーデンアンジェ跡地を含む約2.8haに及ぶ街区を対象とした大規模再開発であり、地域と共に歩む新しい都市居住のモデルケースとして注目されている。
暮らしを“住み継ぎ・関わり継ぐ”まちへ
本プロジェクトでは、「住み継がれる、暮らし継がれる街」をテーマに、賃貸住宅・分譲住宅・商業店舗・保育園・福祉施設などを一体的に整備。建物A棟~C棟が段階的に開発され、完成して終わりではなく、長期的に街の魅力が育まれる仕組みを目指す。
中核を担う賃貸住宅・福祉棟(B棟)は、地上10階建て。総戸数214戸の賃貸住宅に加え、1階には「京王ストア」や認可保育園「京王キッズプラッツ」などの生活利便施設、ワークラウンジなどが整備される予定。また、調布市の福祉・医療施設も2〜3階に移転・入居する。
「地域のよりどころ」を形にする場づくり
開発地には街区中央に“ストリート”と“パス(小道)”を設け、公園や建物と自然につながる導線を整備。高架下空間の活用や、地域住民との協創によるイベントも予定されている。
2025年6月頃からは、高架下にキッチンカーや飲食スペースを設けた暫定利用の場をスマイルズがプロデュース。地域の事業者が“お試し出店”できる仕組みや、住民同士が気軽に集まれるイベントの開催を通じ、街の“よりどころ”としての空間づくりを進めていく。
デザインと関係性を育む、多彩な参画体制
- 全体デザイン監修:仲建築設計スタジオ
- 一部住戸・ワークラウンジデザイン:アラキ+ササキアーキテクツ
- 建設・施工:奥村組
さらに、リビタが分譲住宅棟のJV事業者として参画し、街全体のブランディングと持続性を支える役割を担う。スマイルズは小売・飲食・企画のノウハウを活かして地域住民と共に場を育てるプロデューサーとしてまちづくりに関与する。
特設サイトとInstagramも開設
今後の進捗やイベント情報などは、下記の特設サイトおよびInstagramで随時発信予定。