エレベーターの音声案内を後付けで実現 視覚障がい者の移動支援製品「階音くん」発売

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株式会社シフトは、視覚障がい者や高齢者の安心な移動を支援する新製品「階音くん(かいおんくん)」の提供を開始した。エレベーターの各階到着時に「〇階です、ドアが開きます」と音声で案内する後付け可能なユニバーサルデザイン製品で、病院やマンション、仮設庁舎など幅広い施設への導入が可能となっている。

「階音くん」はマグネットセンサーによりドアの開閉を検知し、乾電池駆動で稼働するため、配線工事が不要。エレベーター本体の基盤に手を加える必要がなく、既存の設備に後付けで設置できるのが大きな特長だ。薄型磁石を活用することで安定した反応も実現している。

視覚障がいのある人々にとって、音声案内のない建物は移動に不安が伴うことも多く、住居選びの選択肢を狭める要因にもなっていた。「階音くん」は居住階や1階など必要な階にのみ設置することで、日常生活の安心感を高めることができ、マンションの管理組合と相談のうえ個人でも導入しやすい。

同製品はすでに一部の役所仮庁舎で活用されており、仮設施設や短期間の利用を想定した建物でも導入実績がある。軽量で移設も容易なことから、再利用にも適した柔軟性の高い製品となっている。

現在、導入検討者向けに実機のデモ機貸し出しも行っており、導入前に使用感を確かめることが可能だ。音声による安心を広げる製品として、今後の活用が期待されている。

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