都市の未来像を考える研究会「庭プロジェクト」(代表:宇野常寛)は、神奈川県藤沢市・鎌倉市の再開発計画地である村岡・深沢地区に関し、再開発案への提言を2025年4月22日に両市へ提出した。JR東海道線新駅開設に伴い進行中の再開発に対し、ウォーカブルな公共空間や分断を防ぐ都市設計、自然・歴史を活かした景観形成などを盛り込んだ提案となっている。
提案の主な内容は、「シンボル道路」の歩行者優先設計による“歩きたくなる1キロ”の創出や、従来住民と新住民の融合を目指した区画・施設設計、鎌倉古道や柏尾川など地域資源を生かしたランドスケープ構想。同プロジェクトは「再開発地区の価値を市民の体験で高める」ことを重視しており、交通と文化、福祉などの視点を交えた総合的な都市づくりを提案している。
本提案は既存計画を補完・強化するものとして位置づけられ、今後の議論と調整への反映が期待されている。