埼玉県、ドローンで上空1000mの光化学スモッグ原因調査 全国初の取り組み

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埼玉県は8月7日、国内で初めて高度1000mのVOC成分とオゾン濃度を調べ、これらが高さ方向にどのように存在するのかを把握するための原因調査を実施すると明かした。調査日は8月8日(木)を予定。11時、13時、15時の計3回実施する。

埼玉県は光化学スモッグ注意報の発令日数が全国で最も多い地域。光化学スモッグは、春から夏にかけて、晴れて日射が強く、気温が高く、風の弱い日に発生しやすい。光化学スモッグが発生すると、息苦しくなったり、 目がチカチカしたりといった症状が現れることも。また、遠くの景色がもやがかかったように見えにくくなる場合もある。

光化学スモッグは、窒素酸化物(NOx)と揮発性有機化合物(VOC)が太陽光で光化学反応を起こしてできる「光化学オキシダント」(主にオゾン)の濃度が高まることで発生するとされる。

埼玉県の今回の調査によって得られるデータは、オゾンがどのように生成され、消失するかを知る重要なデータとなる。光化学スモッグ注意報発令の予測精度向上やその対策などによって県民の安全を守ることに有効だという。

調査場所は栃木県栃木市藤岡町の渡良瀬遊水池。NTTアドバンステクノロジ株式会社との共同研究として実施する。「埼玉県なのになぜ栃木で……?」と思ったが、渡良瀬遊水池はちょうど県境に位置しており、スポット的にもドローン調査がしやすいのも理由にあるのだろう。ちなみに、茨城や群馬とも隣接していると言っていいほど、特徴的な場所だ。

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