2025年1月16日、今治市は12市町村の合併から20周年を迎えました。この節目を記念し、地域の特産品を詰め込んだ「12のおむすび」が誕生しました。「むすんだ絆、つながる未来」をテーマに、1年以上にわたるロングラン事業を締めくくる象徴的な成果として注目を集めています。
地域の絆を形にした「12のおむすび」
「12のおむすび」は、今治市を構成する各地域の特産品や文化を具材に見立て、それぞれの特色を反映させたおむすびです。このプロジェクトは、市民150名以上が参加する「今治みらい発掘プロジェクト12」の一環として進められました。地域の歴史や文化、食材の魅力を掘り起こし、再発見することで、市民間の交流と地域資源の価値を再認識する取り組みです。
公式サイトでは、「12のおむすび」のレシピが公開されており、自宅で作って楽しむことができます。地域の味わいを家庭で体験し、今治市の魅力をさらに知るきっかけとなるでしょう。
プロジェクトの背景と成果
12市町村合併の歴史
2005年1月16日、全国で3番目に多い12の市町村が合併し、新しい今治市が誕生しました。この合併を機に、地域間の連携を深め、未来に向けたまちづくりを進めてきました。
2024年1月のオープニングイベントから始まった20周年記念事業は、2025年3月のグランドフィナーレまで続くロングランプロジェクトとして実施されています。こうした取り組みは、次の20年に向けた地域の活性化に向けた新たな一歩を象徴しています。
市民の参加と交流
「今治みらい発掘プロジェクト12」では、ワークショップやフィールドワークを通じて市民が主体的に地域資源を掘り起こし、その魅力を発信する活動を行いました。このプロジェクトを通じて生まれた「12のおむすび」は、地域の個性と魅力を凝縮した形となっています。
全国へのメッセージ：おむすびが結ぶ絆
1月17日は「おむすびの日」として、阪神淡路大震災時のボランティアが象徴的に届けたおむすびの精神を受け継いでいます。この記念日に合わせて今治市が送り出す「12のおむすび」は、地域と人々を結びつける象徴となることを目指しています。
福岡悦子さんの思い
プロジェクトの監修を担当した株式会社福MUSUBI代表の福岡悦子さんは、地元食材の魅力を伝えることの大切さを強調しています。
「生産者の皆さんが心を込めて育てた食材をおむすびという形で届けられることに感謝しています。『うれしかった』『おいしかった』という思いを皆さんと共有できれば嬉しいです。」
今治市の未来への展望
「12のおむすび」は単なる食品ではなく、地域の文化や歴史を全国に発信するツールです。このプロジェクトは、地元住民が地域資源の価値を再認識するだけでなく、全国からの注目を集める地域活性化のモデルケースとして期待されています。
次の20年に向け、今治市がどのように絆を深め、未来を築いていくのか。その第一歩となるこの取り組みをぜひ応援してください。
