2025年2月5日、一般社団法人日本野菜ソムリエ協会が主催する「第3回全国いちご選手権」が開催され、埼玉県本庄市の『あまりん~極~』が最高金賞に輝いた。本選手権は、全国からエントリーされた春いちごの中から、野菜ソムリエが産地や品種、生産者の情報を伏せた状態で食味を評価し、最も美味しい「春いちご」を決定する大会だ。
過去最多の375品がエントリー
昨年の145品を大きく上回る375品がエントリーし、東京と大阪の2会場で審査が行われた。審査員を務めた野菜ソムリエたちは、香り・甘み・酸味・果汁感・食感などを細かくチェックし、最高のいちごを選定した。
最高金賞の『あまりん~極~』とは?
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最高金賞を受賞したのは、埼玉県本庄市の久米原農園 八代目・久米原美幸さんが育てた『あまりん~極~』。このいちごは、「甘さの余韻が長く続く」「ヘタ近くまで濃厚な甘さ」「とても香りが濃厚」といった評価を受け、見事、日本一に輝いた。
久米原農園は、昨年12月に行われた「第2回クリスマスいちご選手権」でも『べにたま-X-』が最高金賞を受賞しており、冬いちごと春いちごの両方で日本一を獲得する快挙を成し遂げた。
その他の受賞者
金賞
- 『あまりん』/中山 章(埼玉県深谷市)
- 『あまりん』/高橋農園(埼玉県本庄市)
- 『北川辺いちご部のべにたま』/JAほくさい 北川辺いちご部(埼玉県加須市)
- 『あまつおとめ よつぼし』/合同会社いせのうと(三重県津市)
銀賞
- 『あまりん~煌~』/久米原農園 7代目 恒夫(埼玉県本庄市)
- 『古都姫』/株式会社岩井農園 Top Berry(奈良県奈良市)
- 『ベリーポップ すず』/梶原フルーツ(福岡県うきは市)
- 『あまりん』/イチゴドリーム江南(埼玉県熊谷市)
- 『あまりん』/けや木農園(埼玉県秩父市)
このほか、銅賞6品、入賞28品が選ばれ、各地の農家の努力と技術が光る大会となった。
いちご選手権の評価員コメント
審査員の一人である野菜ソムリエプロの渡邊かおるさんは、「大粒サイズや濃い味わいのものが多く、嬉しい悲鳴の出る悩ましいジャッジでした」とコメント。また、野菜ソムリエプロのKIYOMIさんは、「生産者が心を込めて育てた個性あふれるいちごの魅力を、もっと多くの人に伝えていきたい」と語った。
表彰式と受賞いちごの販売会
受賞者の表彰式は、2月21日(金)に横浜赤レンガ倉庫で開催される「Yokohama Strawberry Festival 2025」にて行われる。さらに、受賞いちごの抽選販売も実施予定。抽選申し込みは2月12日(水)10時より受付開始となる。
まとめ
「全国いちご選手権」は、日本全国のいちご農家がその技術を競い合う貴重な場となっている。今回の大会で最高金賞を獲得した『あまりん~極~』をはじめ、受賞したいちごは、まさに日本が誇る最高峰の味わい。ぜひ、この機会に味わってみてはいかがだろうか?
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