Jリーグの観客動員数が過去最高を記録する一方で、日本国内のサッカー競技人口は減少傾向にある。このような状況の中、和歌山県社会人1部リーグに所属する「南紀オレンジサンライズFC」が、新たなアプローチで社会人サッカーの可能性を広げている。
観客増加と競技人口の減少—日本サッカー界の現状
2025年シーズンのJリーグ開幕戦では、無料招待キャンペーンの影響もあり、3日間で過去最多となる360,186人の観客を記録した。2026年のW杯に向け、国内のサッカー熱は確実に高まっている。
しかし、日本サッカー協会(JFA)への登録チーム数は減少しており、
- 2013年:28,533チーム
- 2023年:26,508チーム
この10年間で約2,000チームが消滅するなど、競技人口の減少が深刻な課題となっている。
サッカー人口減少の背景—環境と経済的課題
サッカーを取り巻く環境の変化が、競技人口減少の一因となっている。
1.プレー環境の制限
都市部では、公園や空き地でのボール遊びが制限されるケースが増加。
首都圏の公園100か所を調査した結果、すべての公園でサッカー・野球が禁止されていた。
2.経済的な負担
クラブ活動や遠征費、ユニフォーム代、夏季合宿費など、競技を続けるための経済的負担が大きい。家庭の事情によって、競技を諦める子どもたちも増えている。
このような背景から、「サッカーは趣味であり、贅沢なもの」という考え方が定着し、競技人口減少につながっている。
地域と連携した新たなサッカーの形—南紀オレンジサンライズFCの取り組み
和歌山県社会人1部リーグの「南紀オレンジサンライズFC」は、こうした課題を解決するため、地域と連携しながら選手を支援する新たなモデルを確立している。
選手のキャリアを支える「仕事とサッカーの両立」
現在、20社以上の企業がクラブを支援。スポンサーとしての協力だけでなく、選手の勤務先を提供する形で支援している。
支援企業の業種は多岐にわたり、
- 農園・養蜂園
- 食品加工・産直市場
- 福祉・介護・保育
- リゾートホテル・設備工業
など、幅広い業界が選手をサポート。
「サッカーを仕事にする」新たなキャリアモデル
南紀オレンジサンライズFCでは、単なる競技としてのサッカーではなく、地域貢献の一環として活動を展開。
選手募集—全国・海外からも受け入れ
クラブは、関西リーグ昇格を目指し、新たな選手を全国から募集している。すでに県外・海外からの選手も在籍し、サッカーを通じた地域活性化に取り組んでいる。
クラブ成績
- 2022年 和歌山県社会人サッカーリーグ 3部(1位)
- 2023年 和歌山県社会人サッカーリーグ 2部(1位)
- 2023年 第59回全国社会人サッカー選手権和歌山大会(優勝)
- 2024年 和歌山県社会人サッカーリーグ 1部(3位)
地域との連携—スポーツ協定締結
2024年9月には和歌山県上富田町とスポーツ協定を締結。
町全体がクラブを支援し、選手がサッカーに専念できる環境を整備。
「サッカーと仕事を両立」選手向けの支援制度
南紀オレンジサンライズFCは、選手のキャリア支援にも力を入れている。
福利厚生制度(一部例)
✅ 移住サポート(住宅・仕事の紹介)
✅ トレーニングサポート(理学療法士3名在籍)
✅ 副業支援
サッカーと仕事の両立を実現し、選手としての道を模索する環境が整っている。
天皇杯予選にも出場—クラブの未来へ向けた挑戦
第105回 天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会 和歌山県代表決定戦
- 試合日程:3月9日 10:30 KICK OFF
- 会場:紀三井寺陸上競技場
南紀オレンジサンライズFCは、全国の舞台を目指し戦い続ける。
「サッカーを本気で続けたい」—新たな仲間を募集中
「もう一度、サッカーを中心に生活したい」
「サッカーを通じて地域に貢献したい」
「サッカー選手として、仲間と共に成長したい」
そんな思いを持つ選手を、南紀オレンジサンライズFCは全国から募集している。
和歌山から関西リーグへ—新たな挑戦を共に歩む仲間を求めている。
クラブ概要
- 名称:南紀オレンジサンライズFC
- 拠点:和歌山県上富田町
- コンセプト:プロ意識 × 地域貢献 × 優遇制度
- 公式サイト:https://nankisunrise.com/