株式会社バケットは7月26日、沖縄県中城(なかぐすく)村と「デジタル城下町プロジェクトに関する民間提案事業協定書」を締結したことを発表。この協定により、バケットと中城村は、城跡を起点に「中城城跡(なかぐすくじょうあと)デジタル城下町プロジェクト」を展開していく。
このプロジェクトでは、コミュニティの形成、そしてそのコミュニティを基盤に、中城村の関係・交流人口の創出につながる新たな地域活性化事業を推進させることが狙いだ。
Web3型のオンラインコミュニティを形成
このプロジェクトでは、1万人限定の「中城城跡(なかぐすくじょうあと)デジタル城下町民」を募集し、Web3型のオンラインコミュニティを形成していく。そして先にも記載したとおり、このコミュニティを基盤に、中城村の関係・交流人口の創出につながる新たな地域活性化事業を推進するそうだ。
デジタル城下町プロジェクトとは、バケットが株式会社電算システム等と連携して展開するWeb3型地域創生プロジェクトの総称だ。全国の城郭を持つ自治体等と連携し、各お城で限定1万枚の「デジタル城下町民証」を発行。お城ファンを中心とする最大1万人に城下町民証を配布し、専用SNSアプリ「デジタル城下町」でオンラインコミュニティを形成する。
アプリは全国200城の訪問(登城)記録を残せる機能、「城活」を報告できる機能などを備えており、お城ファンが気軽にコミュニケーションを楽しめる場となっているそうだ。また、アプリとデジタル城下町民証を連携することで、登城またはプロジェクトへの支援時に城下町民証をグレードアップ(進化)できるという。
地域のイベント情報などを無料発信できる機能を追加予定
デジタル城下町プロジェクトに参加する自治体に対しては、地域のイベント情報などをコミュニティに対して無料で発信できる機能を追加予定としている。目指しているのは、全国のお城ファンで構成されるコミュニティへ効率的に情報を届けることで、地域の歴史文化・自然・観光資源の「ファン」を増やし、地域活性化に寄与するプラットフォームだ。
デジタル城下町プロジェクトに参加している城は、プレスリリースによれば、「国宝 犬山城(愛知県犬山市)、国宝 彦根城(滋賀県彦根市)、苗木城(岐阜県中津川市)、国宝 松江城(島根県松江市)でデジタル城下町民証を発行・配布中、または配布準備に入っており、今回の中城城跡(なかぐすくじょうあと)は五城目の展開となります。この他に40を超える城郭で導入準備が進んでおり、デジタル城下町プロジェクトは国内の自治体と連携した広域型の地域創生プロジェクトとなっています」としている。