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小松市で国内初の一般道レベル4自動運転バスが認可 小松駅と小松空港を結ぶ新たな公共交通

小松市で国内初の一般道レベル4自動運転バスが認可 小松駅と小松空港を結ぶ新たな公共交通
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石川県小松市は、自動運転バス「Minibus」によるレベル4走行について、北陸信越運輸局より一般道での認可を取得した。対象となるルートは、小松駅から小松空港への全区間および小松空港から小松駅への一部区間であり、これは一般道における国内初のレベル4自動運転バス認可の一例となる。

本認可は、道路運送車両法に基づくもので、今後は道路交通法による「特定自動運行許可」を経て、完全自動運転(レベル4)による定常運行が可能となる。これにより、システムがすべての運転操作を担い、乗員が不要な状態で走行する自動運転バスの導入が現実となる。

目次

自動運転バス導入の背景と進捗

この取組みは、小松市をはじめ、BOLDLY株式会社、株式会社ティアフォー、アイサンテクノロジー株式会社、損害保険ジャパン株式会社の5者による連携のもとで進められている。背景には、2024年3月の北陸新幹線小松駅開業を契機とした地域交通の強化がある。

2022年8月の連携協定締結以降、リスクアセスメントや高精度3D地図の整備、自動走行ソフトウェア「Autoware」と運行管理プラットフォーム「Dispatcher」の活用による実証が重ねられてきた。そして2024年3月からは、有償での通年運行を開始し、1年間で1万8,000人以上が利用するなど、市民の足としての役割を果たしつつある。

自動運転の「社会実装」へ向けて

今回のレベル4認可取得により、小松市の公共交通は新たなステージに突入した。少子高齢化や運転手不足といった全国的課題が顕在化する中、地方都市が最先端のモビリティ技術を活用して課題解決に挑む姿は、まさに“地方創生×テクノロジー”の象徴的な取り組みといえる。

自治体と民間企業が連携し、地域の交通インフラを再構築する本事例は、他地域におけるモデルケースとしても注目される。今後は、実運行での安全性検証とともに、法制度や住民理解の面でもさらなる前進が期待される。

小松から始まる、未来の交通

自動運転バスの通年運行やレベル4認可取得に至るまで、小松市は一貫して「人にやさしい交通」を掲げてきた。高齢者や観光客、通勤・通学者など、あらゆる世代・目的の移動を支える新しい交通のかたちが、ここから広がっていくかもしれない。

未来の交通社会は、すでに動き出している。小松市の挑戦は、その先駆けとして全国の注目を集めている。

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