株式会社トルビズオン(本社:福岡市中央区)は、経営者への伴走支援を軸とした生成AI活用支援サービスを正式にリリースした。同社は、福岡のスタートアップ支援施設「ibb fukuoka」の経営者コミュニティなどで培ってきた生成AI活用の知見と、ドローンを活用した業務効率化のノウハウを掛け合わせ、地方企業の経営課題をソフト・ハード両面から支援する体制を構築。福岡・九州を中心に、全国へもリモート対応でサービス提供を行う。
経営者の「意思決定」を加速させる生成AI伴走支援
今回リリースされたサービスは、経営トップ層のDXを直接支援する「経営者向けAI導入コンサルティング(2ヶ月集中)」を主軸とする。生成AIを活用した戦略立案やデータ分析、業務効率化、コンテンツ生成など、経営判断を支える活用方法をマンツーマンで伝授する内容となっている。
また、企業全体の業務改革に向けた導入支援やスタッフ研修、トラブル対応までを含む「伴走型」プログラムも提供。現場の生産性向上と経営層のDX推進を同時に実現する体制が整えられている。
ハード×ソフトの融合で地方企業の課題解決へ
ドローンを活用した業務効率化で実績を重ねてきたトルビズオンは、これまで建設・インフラ・農業分野においてハード面の支援を行ってきた。その一方で、経営層の意思決定や戦略構築といったソフト面のDXが進んでいない企業が多いという課題を認識。福岡の生成AIコミュニティ「AIブラッシュアップ福岡」での学びを通じて、経営支援に特化した生成AI活用ノウハウを磨いてきた。
こうした取り組みから、ハード(ドローン等)とソフト(生成AI)の両面を融合させた支援体制が構築され、経営層に寄り添う形での総合的なDX支援モデルが実現した。
地域コミュニティとも連携、学びの機会を拡充
同社では、ibb fukuokaでの勉強会を継続的に開催し、参加企業同士のナレッジ共有やネットワーキングも支援している。リアルとオンラインを併用した運営で、地域経営者の学びと成功体験を広げるとともに、サービス利用者の成長を後押しする場を提供していく。
さらに、関西・九州の大学生700名以上を対象にドローン×生成AIの特別講義も実施。地方における次世代DX人材の育成にも取り組んでいる。
「地方企業こそ、今こそ行動を」──代表の想い
代表の増本衛氏は、九州大学MBAでの学びや官民連携プロジェクトでの実践経験を活かし、地方企業の経営課題に寄り添った支援に力を注いできた。今回のサービスは「地方企業が直面する人材・ノウハウ不足を乗り越えるための実践型ソリューション」であり、「行動する経営者」を強力にサポートするものだと語っている。
勉強会から始まった活動は、今では地域経営者の行動変容と実践の場へと進化。生成AIによる情報格差が広がる中で、「手遅れになる前に行動を起こすべき」という危機感が、このサービスの根底にあるという。
トルビズオンの新サービスは、単なるAI導入支援ではなく、経営者の意思決定を変革し、地域企業の未来をともにつくる伴走型支援の新しいかたちとして、注目が集まりそうだ。