徳島県海陽町で水道の遠隔検針に関する実証試験が始動 スマートメーターと電力ネットワークの連携で住民サービス向上とインフラ強靭化へ

徳島県海陽町で水道の遠隔検針に関する実証試験が始動 スマートメーターと電力ネットワークの連携で住民サービス向上とインフラ強靭化へ
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徳島県海陽町は4月18日、株式会社フソウおよび四国電力送配電株式会社と連携し、水道スマートメーターを活用した遠隔検針の実証試験を開始した。町内の住宅・事務所など40カ所を対象に、2026年4月までの1年間にわたり、検針業務の効率化や水道インフラの強靭化に向けた取り組みを進める。

目次

スマートメーターで地域課題の解決へ

今回の実証試験では、水道使用量を遠隔から自動で取得するスマートメーターを、四国電力送配電の電力スマートメーター通信網と連携して運用する。従来の手作業による検針に比べて人員コストの削減や、検針員不足への対応、宅内の早期漏水検知などが期待されている。

すでに2023年から海陽町と四国電力送配電による小規模な実証試験が行われていたが、今回は水道インフラ全般に取り組むフソウが加わることで、検証内容がさらに拡充された。

管路の漏水検知や空き家管理など新たな活用も

新たな実証項目としては、水道管路網の流量データを詳細に把握することで、漏水の検知精度を向上させるとともに、老朽化した管路の更新を最適化するモデルの構築に取り組む。

また、住民サービスの向上を目的に、高齢者の見守りや空き家の無断使用検知、水道使用状況に基づく防災対応への活用、料金徴収システムとの連携なども検討する。

実証を通じて地域の安全・安心を支えるインフラへ

本取り組みは、地方の自治体が抱えるインフラの老朽化や人手不足といった課題に対し、既存の電力インフラと水道データを掛け合わせて解決を目指す先進的な取り組みである。

フソウ、四国電力送配電、海陽町の3者は、住民の暮らしの質を高めながら、水道インフラにかかる社会コストの削減や持続可能な地域社会の構築に向けて連携を深めていく方針だ。

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