マンションリサーチ株式会社は、首都圏における中古マンション価格が過去最高水準に達していることを明らかにした。東日本不動産流通機構のデータによれば、2025年1月の成約㎡単価は1990年のバブル期を上回る水準となり、特に東京都心5区で高価格帯物件の成約が集中しているという。
同社の調査では、2023年7月から成約㎡単価が新規登録価格を上回る異例の現象が続き、市場の二極化を示唆していたことが判明。2024年8月以降は成約価格が高止まりする一方で、売主側の期待感による新規登録価格の高騰が目立つようになった。
さらに、再販事業者数は2023年以降減少に転じており、市場の先行きに対してプロの間でも慎重な姿勢が広がっている。マンションリサーチは、今後も市場データに基づく冷静な分析が必要だと呼びかけている。