「消臭力」のエステーと福井県の包括連携協定が“おもしろそう” 特産品を活用した香り開発など

エステー
写真左:上月洋エステー代表執行役社長、写真右:杉本達治福井県知事(写真出典:プレスリリース)
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エステー株式会社は8月9日、福井県と包括連携協定を締結した。目的は、地域の活性化や魅力の発信、県民の健康増進などの推進だ。

この協定は、福井県長期ビジョンの実現に向けての県政の諸課題の解決を図るため民間企業の知見やノウハウを活用する包括連携を積極的に進める福井県と、日用品メーカーからウェルネス・カンパニーを目指すエステーとのビジョンが一致したことによって結ばれた。

目次

福井県とエステーの取り組みで実施する4項目

エステーと福井県の提携による取り組みは大きく4項目あるという。

地域の活性化、魅力発信に関すること

  • 地域産業の活性化
  • 産業人材の育成
  • 福井県特産品等を活用した“かおり”の開発
  • 福井県内観光地、イベント、県産品のPR

県民の健康増進に関すること

  • 福祉施設等の快適な環境づくり
  • 睡眠環境の改善による県民の健康増進
  • 県民向けウェルネスイベントの開催

次世代の育成に関すること

  • サイエンス教育の充実

災害時の支援に関すること

  • 地域防災への協力

すでに上記内容をもとにした具体的な取り組みが予定されている。

  • 県産品(梅、トマト、そば等)を活用した福井県独自の“かおり”の開発
  • 「第47回全国育樹祭inふくい(2024.10/19~20)」における県産木材(ヒノキ)の“かおり”によるおもてなし
  • 県内小学生・中学生向け理数ゼミにおけるサイエンス教育出前授業
  • エステー会長鈴木貴子による女性リーダー育成研修「ハッピーキャリア“縁”カレッジ」での講演
  • ふくいオープンイノベーション推進機構を通じた研究機関同士の交流会

3月には福井駅で「ヒノキの香り」のおもてなしを実施

締結を結ぶ前からエステーと福井県による取り組みは始まっていた。

ことし3月に福井県内を走る北陸本線が新たに「ハピラインふくい」として開業した。その際に、エステーは「ハピラインふくい」の運営母体である株式会社ハピラインふくいと連携し、福井県産ヒノキの枝葉から香り成分を抽出した天然森林オイルを開発。この天然森林オイルを配合した「福井のヒノキの香り」のアロマディフューザーを開業記念として、開業日の2024年3月16日限定で福井駅に設置し、香りによるおもてなしも実施していた。

エステーではことし5月に開示した中期経営計画にて、「かおり×ウェルネス×グローバル」を掲げている。同時に策定したパーパスでは、「こころに響くアイデアで、ふとした瞬間を、ふふっと笑顔に。」を示した。

これらの計画やパーパスをもとに、エステーではウェルネス領域で社会課題を解決するための新たな事業の創出を進め、日用品の領域を超えるこころの安らぐ健やかな生活を実現する製品・サービスを提供し、笑顔のある豊かな人生を過ごすことに貢献できることを目指している。

エステーといえば、真っ先に思い浮かぶのは消臭力シリーズ。そのほかには脱臭炭ムシューダなど。県産品を活用した香りの開発なども進めるとプレスリリースでは述べられており、今後どのようなアプローチで福井県の地域活性化に向けて取り組んでいくのか非常に楽しみだ。

ちなみに、エステーでは森林の醸成・活性化に向けたクリアフォレストという取り組みも進めている。そのほかにも、介護専用消臭剤「エールズ」を展開するなど、社会課題に向けた活動は以前から積極的だ。

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