将来の農業人口確保 山梨県立笛吹高等学校へのクラウドファンディング実施中、ふるさと納税サイトふるなび

ふるさと納税
  • URLをコピーしました!

株式会社アイモバイルは8月14日、同社が運営するふるさと納税サイト「ふるなび」で山梨県笛吹市のクラウドファンディングプロジェクトへの寄付受付を開始した。このクラウドファンディングの目的は、年々減少していくフルーツ農家と地域産業を守ることを支援するものだ。

クラウドファンディング プロジェクトページ

近年、少子化等のさまざまな原因により農業人口が減少傾向にある。くわえて、農家は年々高齢化が進むことにより、地域産業が衰退の危機を迎えている。

さて、今回クラウドファンディングの中心にある山梨県立笛吹高等学校を紹介したい。

笛吹高校は、山梨県内の高等学校で唯一、文部科学省から「研究開発学校制度」の研究開発学校として指定されている。研究開発学校制度とは、教育課程の基準の改善に資する実証的資料を得るため、学習指導要領等現行の教育課程の基準によらない教育課程の編成実施を認め、新しい教育課程、指導方法等について研究開発をすすめる制度だ。

同高校では、地域社会との協働的な学びを実践し、探究的な学びにより言語能力、情報活用能力、問題発見・解決能力の学習の基盤となる資質・能力、および主体的な学びの育成を目指している。

さらに、高校独自で「ASIAGAP(※)」を取得しており、生徒自ら台湾でのぶどう販売・実習をするなか、自身が栽培した果物が実際に消費者の手に渡る瞬間を経験することで、校内での栽培実習にとどまらない、よりリアルで高度な「生産者としての農業経営経験」を積んでいる。
※ASIAGAP:GAP(Good Agricultural Practice:農業生産工程管理)とは、農業において、食品安全、環境保全、労働安全等の持続可能性を確保するための生産工程管理の取組のこと。農業高校や農業大学校において、生徒・学生がGAPを学び、自ら実践することで、農業生産技術の習得に加えて、経営感覚を兼ね備えた人材として必要な資質・能力の育成に資することが期待される。

クラウドファンディングで集められた寄付金は、手数料を含む諸経費を除いた金額を財源とし、笛吹高校に補助金として交付する。補助金が活用されることで、地域の未来を牽引する高校生の育成支援につながり、ひいては、将来の農業人口確保に寄与する重要な事業として地域産業の活性化につながることに期待がかかる。

また、クラウドファンディングの返礼品には、笛吹高校の生徒が栽培、検品、梱包した「シャインマスカット 2房」が贈られるそうだ(数量限定、先着順)。

ふるさと納税

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次