BABY JOB株式会社は10月3日、関西2府2県で最も保育施設に預けやすい自治体ランキングを発表し、大阪府枚方市、奈良県天川村、奈良県奈良市が保育施設に子どもを預けやすい自治体ランキングのトップだったと明かした。
調査対象にしたのは公立保育施設がある大阪府41、京都府26 、兵庫県33、奈良県35、計135自治体。電話による聞き取り調査、自治体サイトの確認による調査だった。
保育料の無償化の有無や登園時の持ち物などで評価
BABY JOBは、待機児童数、保育施設の探しやすさ、保育料、登園時の荷物など、保育施設に子どもを預ける際の重要なポイントについて75点満点で調査を実施した。項目は以下だ。
- 保育料を無償にしているか(第1子)
- 保育料を無償にしているか(第2子)
- 保育料補助の条件に関する制限(第1子の年齢制限等)
- 自治体サイト上のマップで簡単に保育施設が探せるようになっているか
- 保育施設利用の申込をオンラインで受付しているか
- 保育コンシェルジュまたは子育てコーディネーターの有無
- 待機児童の有無
- 公立保育施設で使用済みおむつの持ち帰り有無
- 公立保育施設で寝具持参の有無(選択できる場合は無し)
- 公立保育施設でコットベッドや簡易ベッドを使用しているか
- 公立保育施設で着替え持参の有無(選択できる場合は無し)
- 公立保育施設でおむつ持参の有無(選択できる場合は無し)
- 公立保育施設で食事用エプロン持参の有無(選択できる場合は無し)
- 公立保育施設で主食持参の有無(選択できる場合は無し)
- 公立保育施設で園内グッズを必須で手作りする必要があるか
国は「小学校就学前の範囲で、保育施設等を同時に利用する最年長の子どもから順に2人目は半額、3人目以降は0円とする」と定めている。そのうえで、特徴的なのは保育料補助をしている自治体の割合が奈良県内では多いという点だ。
DXが進む大阪府
子ども家庭庁では、保育手続きがワンストップで完結できるように、保育のDX推進を掲げている。
大阪府では、自治体のサイト上でマップを使って保育施設を検索できる自治体が12あり、約3割に達していた。しかし、京都府、兵庫県、奈良県では、マップ機能を提供している自治体は少なく、大阪府のおよそ半分の割合にとどまった結果に。
あくまでも本調査におけるDXというのはごくごく一部の要素にしかすぎないものの、デジタル化やサービスの充実は困難なことが多い保活における負担の軽減につながることは間違いない。
約20%の自治体が保護者の登園時の負担を減らす取り組みを実施
BABY JOB独自のアンケートでは、約4人に1人にあたる28.9%の保護者が保育施設を探す際に「登園時の荷物が少ない」かどうかを重視したと回答した。
そこで、自治体として登園時の荷物を減らす支援をしているかどうかを調査したところ、関西2府2県内の約20%の自治体が取り組んでいることがわかった。具体的には、布団持参のサポートが20自治体、おむつ持参のサポートが13自治体、食事用エプロン持参のサポートが4自治体だった。