株式会社アイシンと愛知県刈谷市は10月15日、愛知県スマートシティモデル事業に選定された、次元を超えたまちデザイン「メタかりチャレンジ」の実証実験を実施すると発表した。メタかりチャレンジとは、仮想空間内で市民とともに「にぎわい」創出を議論するワークショップを通じて、刈谷市のまちづくりを活性化する活動だ。
実証実験では、刈谷市内在住/通勤通学する高校生・大学生を募集し、仮想空間内での刈谷駅北口・南口付近の散策を通し、「にぎわい」創出につながる施策アイデア、仮想空間の持続性に関する意見出し、現実の刈谷駅周辺に対する心象変化の有無を議論するワークショップを開催する。
刈谷市は、アフターコロナの施策として「にぎわい」をひとつのキーワードとしている。アイシンのプレスリリースによれば、まちづくりにおける新たな「にぎわい」の創出をするためには、特に若者世代への訴求が重要であり、若者に親和性が高いデジタルを通じた施策が効果的だという。
そこで同社の持つ仮想空間(メタバース)プラットフォーム技術を活用し、仮想空間内での「にぎわい」創出を議論する「デジタルワークショップ」を開催することに至った。この仮想空間での「にぎわい」創出を現実世界へフィードバックすることで刈谷市のまちづくりの活性化を目指す。