株式会社Bot Expressは10月18日、東京都港区LINE公式アカウント上に開設している「港区スマホ区役所」において、生成AIを用いた子育て並走サービスを開始した。
区民が子育て支援を受けたい時、港区LINE公式アカウントに相談をなげかけると、生成AIが子育て支援サービスを案内してくれる。さらに、一時保育や家事支援については、支援を受けるために必要な予約や申請などの手続きを、LINEのトーク画面でそのまま完結できるようになった。
生成AIが港区や国が用意しているサービスについて案内
港区LINE公式アカウントのリッチメニュー「チャットで質問」>「生成AIを活用したFAQチャットボット」から、区民が子育て支援サービスについて質問をなげかけると、生成AIが港区や国が用意しているサービスについて案内してくれる。
また、子育て支援センター「あっぴぃ」や区立保育園の一時保育施設を案内する際は、回答内容に「予約」ボタンも添えられており、トークの中で予約まで完結できるという。
今後は、専門家への相談なども拡張予定で、相談窓口とも連携し、保育士などの専門家に対して容易に相談できるように機能を構築していく構想もある。
「区スマホ区役所が子育ての素晴らしい仲間に」
Bot Express 代表取締役 中嶋 一樹氏は今回のアップデートについて次のようにコメントした。
「はじめての子育てでは、自分の子供をかわいいと思える余裕がない、それくらいプレッシャーを感じる、孤独を感じることもあるのではないかと思います。私自身の原体験、また民間事業者として子育て支援サービスを提供する中で感じたのは、子育てには『仲間が必要』だということです。
港区の充実した子育て支援サービスを、港区スマホ区役所に集約し、AIによって適切に案内します。港区スマホ区役所が、子育ての素晴らしい『仲間』となるよう、今後も機能を拡充していきます。ぜひ利用いただき、我々にフィードバックをいただければと思います」
つくろう。愛される行政サービスを
港区とBot Expressは、2023年8月30日に生成AIチャットボットを活用した「まちの子育てAIパートナー」開発のための連携協力協定を締結している。これは港区LINE公式アカウントに、子育てを一緒に並走してくれる対話型のAI機能を実装し、子育て関連の行政手続きを網羅的にオンラインで受け付けられるよう窓口機能を集中的に実装していく取り組みだ。
本取り組みを通して、港区LINE公式アカウントは、子育て世帯全員のパートナーとなり、行政手続のナビゲーターとしてはもちろん、精神面での寄り添いを実現していくという。
Bot Express社は、「つくろう。愛される行政サービスを」をミッションに、GovTech Companyとして、住民利用率・満足度の高いサービスを提供し、共鳴するパートナー自治体と共にあるべき社会の実現を目指していくという。