日比谷公園の“にぎわい”可視化される 自宅からも閲覧可能なダッシュボードをハイラブル社が開発

ハイラブル株式会社
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ハイラブル株式会社は10月29日、日比谷公園内のにぎわいをリアルタイムで可視化する「日比谷公園向けにぎわい可視化システム」のダッシュボードを公開した。

本システムは、先日リリースした実証実験プロジェクトで開発している機能のひとつ。来園者が自身のスマートフォンや公園内のディスプレイを通じて、「草地広場」と「第一花壇」の現在のにぎわいの状況をひと目で確認できるようになる。

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誰もが公園を楽しめるように

本システムを活用することで、公園内におけるにぎやかな場所や静かな場所など、自分の好みに合わせて過ごす場所を選択しやすくなり、誰もが公園を快適に利用できるようになるという。

にぎわい状況はヒートマップで表示される。日比谷公園内の「草地広場」と「第一花壇」のにぎわいの状況を、リアルタイムでヒートマップとして可視化した。このヒートマップが表示されるダッシュボードは、日比谷公園サービスセンターのディスプレイなどだけでなく、一般公開されているため来園者のスマートフォン等でも確認できる。

ダッシュボードをみる

単なる“混雑状況”ではない仕掛け

ダッシュボードに表示されているのは、混雑状況を可視化したヒートマップだけでなく、「今月公園で見かけそうな鳥」を記載することで、バードウォッチングを楽しみたい人にも使ってもらえるようにしている。そのほかにも、時間や気温といった情報から、公園で開催するイベントなどの紹介要素も。

公園に来て「公園内のどこに行こうか」と考える人にも使ってもらえると思うが、「これから公園に行きたいけど、いまは静かなのか」を自宅から判断できるようになったことはかなり使い勝手が良さそうだ。高齢者の方はもちろん、たとえば乳児や幼児を連れている親御さん世代にとってもありがたい機能になるだろう。

本システムには屋内向けに開発した独自のAI音環境分析技術「Bamiel」が使われているそうだ。公園内のいくつかの箇所に計測用のデバイスが設置され、音の具合によってにぎわいを可視化しているという。リアルタイムに打ち返す仕様なのでエッジ処理され、なおかつデバイスが計測した発話内容などは記録されない。

▲ 計測デバイスは「たまご型」。電源の確保や景観への配慮も考慮されており、環境に応じた設置が可能だという

プレスリリースでは「今後は、鳥の鳴き声等の生物データの収集や機械学習を行い、今回リリースしたダッシュボードに鳥の声の情報を実装する予定」と述べている。

同社が開発したダッシュボードは、混雑状況などと合わせれば公園以外でも広く需要がありそうだ。

ハイラブル株式会社

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