大正8年創業の老舗が長野県からエシカル消費に乗り出す理由 「作り手と消費者の架け橋に」中日本メディカルリンク株式会社

中日本メディカルリンク株式会社
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長野県に本社を構える 中日本メディカルリンク株式会社は11月21日、地元経済・自然環境の保護に貢献するための社内ミッションを「エシカルプロジェクト」と位置付け開始したことを発表した。地元で製造されたヘアケア商品を医療・福祉関連施設に販売することにより、地域経済の好循環や地元の自然環境保護に貢献することが狙いだ。

このプロジェクトについては、「創業者・中島 次太郎の思いを形にして次の世代に継承できるよう、20代、30代の社員が目を輝かせて取り組んでいる」とプレスリリースで述べられている。

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ヘアケア商品の販売によって社会課題の解決できると確信

中日本メディカルリンクは1919年、中島 次太郎が地元・松本の医療活動を支えようと医薬品や器械の確保に奔走し「中島尚誠堂」として事業を開始。現在も「奉仕」(人の役に立ち、社会の役に立ちたいと思う心)を社是のひとつに掲げている。

これまでも社是の実践として、ペットボトルキャップの回収やピンクリボン運動を通じた社会貢献に取り組んできた。また、経済産業省の健康経営優良法人に認定されており、これらの活動を通じて国連の持続可能な開発目標(SDGs)に貢献してきた背景がある。

2024年8月には、地元で製造されるヘアケア商品「幾重」の販売で、製造元のディアローグコスメティクスと業務を連携した。「幾重」には、木曽駒ケ岳から湧き出た天然シリカ水が使われている。取水地にはかつてスキー場があったが、バブル崩壊などをきっかけに閉鎖。さまざまな事業が進出しては撤退していったそうだ。

「幾重」を多くの方に広めることによって、人口減少や地域経済の衰退、雇用機会の減少を少しずつでも良い方向に導けると確信し、今回のプロジェクトを始めたという。

発表したプレスリリースに記載の「プロジェクトによって期待される効果」では以下を挙げている。

  • ヘアケア商品「幾重」売上への貢献による障がい者雇用の維持・促進
  • 社員とその家族・知人へのエシカル消費の波及
  • 地域医療・介護の発展、地域経済の発展
  • 木曽駒ケ岳の水源保持
  • 創業100周年(下記サイト参照)で宣言した当社の約束「地域の人々を見守り、健康を保つ為、日々仕事に励み、つつましやかに精一杯努力する」の実現

「持続可能な未来と地域活性化を実現してまいります」

プレスリリースでは、同社代表取締役社長の上野 直樹氏と、プロジェクトチームメンバー 唐澤 燿氏のコメントが掲載されていたので、そのまま紹介する。

作り手と消費者の架け橋

創業から受け継いできた「奉仕」の社是に基づき、当社がこれまで築いてきた医療・福祉分野での販売体制を生かし、作り手と消費者の架け橋となることで、持続可能な未来と地域活性化を実現してまいります。
中日本メディカルリンク社長 上野 直樹氏

「エシカル消費」をもっと多くの人に知ってもらえるように

社会の重大なインフラである医療を支える企業の一員ではあるものの、表舞台に出ることはないため家族や知人にどんな会社か、何の仕事を自分がしているかを説明するのはなかなか難しいのが実情です。今回のプロジェクトメンバーとなり、「幾重」製造に携わる方々や木曽駒ケ岳の水源、中日本メディカルリンクが果たす役割について初めて家族に話しました。ヘアケア商品そのものの良さだけでなく、プロジェクトの持つ社会的な意味などに共感をもってもらうことができました。「エシカル消費」をもっと多くの人に知ってもらえるよう、プロジェクトに取り組んでいます。
プロジェクトチームメンバー 唐澤 燿氏

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