株式会社ぐるなびは12月19日、同社が提供するモバイルオーダーサービス「ぐるなびFineOrder」に、番号入力による注文機能を追加したと発表した。飲食店を利用する顧客の注文の簡便性を高め、高齢者や訪日外国人を含む幅広い層のユーザーがより快適にサービスを利用してもらうことが狙いだ。
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高齢者はモバイルオーダーに消極的
ぐるなびが実施した調査では、モバイルオーダーの利用に対し、とくに60代以上の高齢者が消極的であることがわかった。飲食業界においてもDX(デジタルトランスフォーメーション)が求められるなか、モバイルオーダーという機能利用への心理的ハードルを下げ、簡単に利用できるシステムを目指すために本機能の開発に至った。
モバイルオーダーは飲食店にとっても、商品画像の準備や表示校正のデザインに時間がかけられず、DX化に二の足を踏んでいる店舗が多いという課題があったそうだ。こういった飲食店のDX推進の実現をサポートすることも大きな目的だという。
既存のメニューブックから商品を探す“体験”はそのままに
本機能の特徴は、ユーザーは備え付けのメニューブックに記載された商品番号をモバイルオーダーに入力するだけで注文が完了する点だ。この機能によりタッチパネルやスマートフォンの操作に不慣れな方でも直感的に利用できる仕組みを実現した。
また、メニューブックで商品を見せることを重視する飲食店も、既存のメニューブックから商品を探す体験はそのままにモバイルオーダーを導入できるのもポイントだ。さらに、画像がなくても注文体験が損なわれないことから、画像の準備やメニュー構成に時間がかけられない飲食店でも気軽に導入できるソリューションだと、プレスリリースでは述べられている。