埼玉県は、気候変動対策の促進を目的に、県内のプロ・トップスポーツチームと連携し「SAITAMAスポーツ×脱炭素アクションミーティング」を開催する。スポーツ界でも酷暑や雪不足などの影響が深刻化しており、持続可能な競技環境を維持するための取り組みが求められている。
スポーツと気候変動対策の重要性
2024年の日本の平均気温は、統計開始以来最も高い+1.48度を記録。特に夏季の熱中症による救急搬送者数は過去最高を更新し、スポーツを取り巻く環境にも大きな影響を及ぼしている。屋外競技は高温の影響でプレー時間の短縮や試合スケジュールの変更を余儀なくされ、ウインタースポーツでは雪不足により大会の開催自体が危ぶまれる事態も発生している。
このような状況を受け、埼玉県は県内のスポーツチームと連携し、気候変動への対応を議論する場を設けることとした。
開催概要
- 日時:2025年2月17日(月)16:15~17:15
- 場所:埼玉県知事公館 大会議室
- 参加チーム:
- 浦和レッドダイヤモンズ(サッカー)
- 大宮アルディージャ VENTUS(サッカー)
- ちふれ AS エルフェン埼玉(サッカー)
- 三菱重工浦和レッズレディース(サッカー)
- RB 大宮アルディージャ(サッカー)
- 戸田中央メディックス埼玉(ソフトボール)
- T.T 彩たま(卓球)
- 越谷アルファーズ(バスケットボール)
- SAITAMA LIPLA(バスケットボール 3×3)
- 埼玉上尾メディックス(バレーボール)
- 大崎オーソル埼玉(ハンドボール)
- 埼玉西武ライオンズ(野球)
- 埼玉武蔵ヒートベアーズ(野球)
- アルカス熊谷(ラグビー)
- 埼玉パナソニックワイルドナイツ(ラグビー)
- FAV Gaming(eスポーツ)
(全16チーム、競技名順)
ミーティングの内容
このミーティングでは、知事と各チーム代表者が以下のテーマについて意見交換を行う。
- 気候変動がスポーツ活動に与える影響
- スポーツチームが気候変動対策に取り組む意義
また、埼玉県地球温暖化防止活動推進センターの星野弘志センター長が、地球温暖化の現状とスポーツ界に求められる対策について講演を行う予定。
県とスポーツチームの連携
埼玉県は、スポーツ界が気候変動対策に取り組むことで、県民への意識啓発や環境負荷の軽減に貢献できると考えている。スポーツを通じた脱炭素アクションを推進し、競技環境の持続可能性を確保するため、今後もチームと協力しながら具体的な施策を進めていく。
今後の展望
本ミーティングを契機に、埼玉県はスポーツと環境問題を結びつけた新たな取り組みを検討していく方針だ。今後の具体的な施策やアクションプランについては、スポーツチームと協力しながら策定し、県民への広報活動も強化していく。
今回のミーティングは一般公開されないが、その成果や今後の取り組みについては随時発信される予定だ。