文化庁は、令和7年度「全国各地の魅力的な文化財活用推進事業」の公募を、2025年3月3日(月)より開始した。本事業は、国指定の文化財(世界文化遺産や日本遺産を含む)を活用した魅力的な体験プログラムの造成や販売を支援し、文化財の高付加価値化を促進することを目的としている。
目次
全国各地の魅力的な文化財活用推進事業とは?
目的と方向性
本事業では、日本全国に点在する文化財の歴史的・文化的価値を生かし、国内外の旅行者がその成り立ちや背景を深く理解しながら楽しめる体験プログラムを支援する。特に、インバウンドの高付加価値旅行者や、知的好奇心の高い国内旅行者を対象とした魅力的なコンテンツの造成が期待されている。
また、文化財の持続可能な活用を図るために、専門家によるコーチング(改善指導)を取り入れた伴走型支援を導入し、事業内容や実施体制の強化を進める。これにより、文化財の保存と活用が両立し、好循環を生み出すことを目指している。
公募の詳細
公募期間
2025年3月3日(月)~4月11日(金)17:00まで
応募方法
応募要領および必要書類は、文化庁の公式ウェブサイト「全国各地の魅力的な文化財活用推進事業」ページよりダウンロード可能。
▶ 応募要領・応募書類ダウンロード
文化庁公式サイト
提出はメールにて受け付けており、締切までに必要な書類をすべて揃えた上で、事務局まで送付する必要がある。
提出先
「全国各地の魅力的な文化財活用推進事業」事務局宛
📧 info2025@bunkazai-katsuyo.jp
本事業がもたらす効果
- 文化財の新たな価値創出
文化財を活用した独自の体験プログラムを造成し、観光コンテンツとしての魅力を向上させる。 - 地域経済の活性化
文化財を活用することで、地域に根ざした観光産業の発展につなげる。 - 文化財の保存・活用の好循環の実現
文化財の維持管理に必要な財源を確保しつつ、持続可能な活用モデルを構築する。
本事業は、地域に眠る文化財の価値を再発見し、地域創生や観光振興に貢献する重要な取り組みとなる。関心のある団体や自治体は、ぜひこの機会に応募を検討してほしい。