Indeed Japan株式会社（本社：東京都港区、代表取締役：大八木紘之）は、求人サイト「Indeed」における仕事検索の傾向を分析し、仕事探しが最も活発になる時期や職種ごとの検索動向 を明らかにした。
調査結果によると、仕事検索数は1月から増加し始め、3月にピークを迎える ことが判明。多くの企業が新年度を迎える4月に向け、求職者の転職活動が活発化する時期と一致しており、企業にとっても採用のチャンスとなる。
一方で、飲食業に関しては5月に検索数が最も多くなる という異なる傾向が見られた。
仕事検索数は1月から急増し、3月が最も多い – 企業の採用チャンス
Indeedのデータ分析によると、2022年1月から2024年12月までの3年間において、仕事検索数が最も多いのは3月 であることがわかった。12月に最も減少するものの、年明けの1月から一気に増加し、3月がピークとなる傾向が続いている。
職種別の傾向
特に、以下の職種においては、1月から検索数が急増し3月にピークを迎える傾向が毎年見られた。
- 事務
- 医療関連
- ドライバー
- 歯科
- 営業
- 警備
- 不動産
- 運送
この背景には、4月に新年度を迎える企業が多いことや、人事異動の発表を受けて転職活動を開始する人が増えること が影響していると考えられる。また、4月入社であれば新入社員研修の充実や、同じタイミングでの入社仲間がいるため、職場適応しやすいことも要因の一つと見られる。
企業側にとっても、1月以降に転職活動が活発化する時期は、より多くの求職者の中から自社に合った人材を採用するチャンス と言える。採用活動を強化したい企業は、年明けから積極的な採用戦略を検討することが重要 だ。
飲食業の仕事検索は5月にピーク – 学生アルバイト需要が影響
全体的な仕事検索数とは異なり、「飲食」の仕事検索は毎年5月が最も多く、6月も引き続き高い傾向 にあることがわかった。
5月に検索数が増加する理由
飲食業は特に 学生のアルバイト先として人気の職種 であり、大学生や専門学生が新学期のスケジュールが落ち着いたタイミングでアルバイトを探し始めるため、5月に検索数が増えると考えられる。
新入生や進級した学生にとって、履修科目が確定し、学業とアルバイトの両立がしやすくなる時期 であることが影響している可能性が高い。
このため、飲食業の企業や店舗がアルバイト採用を強化する際は、4月後半から5月にかけての募集活動を重点的に行う ことが効果的と考えられる。
調査概要
- 調査主体：Indeed Japan株式会社
- 調査対象期間：2022年1月～2024年12月
- 調査方法：Indeed上での各職種関連のキーワードの月別検索数を分析（検索数の割合を12カ月で合計100%とした場合の各月の割合を算出）
企業は「採用の最適なタイミング」を見極めることが重要
Indeedの調査によって、仕事検索数の増加が1月から始まり、3月にピークを迎える ことが明らかになった。企業が採用活動を強化するには、年明けから積極的に動くことがポイント となる。
また、飲食業の検索数は5月がピーク となるため、アルバイト採用を検討する企業は、この時期に向けた募集強化が効果的だ。
採用市場の動向を把握し、適切なタイミングで求人を出すことで、より多くの求職者とマッチングできる可能性が高まる。Indeedの調査結果を活用し、効果的な採用戦略を立てていくことが求められる。
