埼玉県横瀬町とSDT株式会社は、2025年3月5日、生成AIを活用した業務効率化の実証実験に関する連携協定を締結した。人口約8,000人の町が、新たなテクノロジーによってどのような変革を目指すのか。その第一歩が注目を集めている。
生成AIの活用で町の業務を効率化へ
今回の協定は、横瀬町とSDT株式会社が連携し、生成AIの可能性を探る実証実験を進めることを目的としている。町職員や住民も巻き込む形でAIを活用し、業務の効率化や地域の課題解決に挑戦する。
具体的には、以下の4項目で連携が図られる。
- 生成AIを活用した業務効率化のための実証実験
- 生成AIによる価値創造と課題解決への取り組み
- 地域DXの推進とAI活用
- 社会の活性化に資する活動
生成AIサービス「Panorama AI」を活用
実証実験に用いられるのは、SDT株式会社が提供する生成AIサービス「Panorama AI」だ。このサービスは、RAG(Retrieval-Augmented Generation)によって独自データを活用し、用途に応じた最適な言語モデル(LLM)の選択が可能である。加えて、AI特有の“ハルシネーション”と呼ばれる誤生成の抑制、迅速な回答生成、ユーザーによるコンテンツ管理、利用状況の可視化など、多様な機能を備えている。
Panorama AIは「パノラマのような視点で物事を俯瞰」し、自治体や企業の変革を支援することをコンセプトに開発された。今後の実証実験では、このプラットフォームが横瀬町の現場でどのように機能するかが焦点となる。
地方自治体のDX推進に向けた挑戦
横瀬町はこれまでも、地域活性化やデジタル化の取り組みに積極的に挑戦してきた。今回の協定により、生成AIを活用した業務効率化という新たなフェーズへと舵を切る。人口減少や人手不足といった共通課題に直面する地方自治体にとって、こうした取り組みは一つのモデルケースとなる可能性がある。
SDT株式会社と横瀬町の連携は、今後の地域DXや生成AI活用の広がりに向けた布石とも言える。実証実験の成果に期待が高まっている。
【Panorama AI 公式サイト】
https://panorama-ai.net
【SDT株式会社 会社概要】
IoTデバイス製造、組込ファームウェア開発、クラウド接続、AIモデル開発までをトータルで支援するテクノロジー企業。親会社は韓国本社のSDT Inc.。最新技術で人と物を有機的につなぐことをミッションとしている。