株式会社RagHeartsは、2025年4月1日よりヤマト運輸株式会社と業務提携を開始し、ふるさと納税中間事業者ビジネスに本格参入する。市場規模2兆円が見込まれるふるさと納税領域において、同社は5%のシェア獲得と売上1,000億円を目指す。
「個の想いと情熱から生まれる力をクリエイティブする」を理念とするRagHeartsは、地域や生産者の想いを丁寧にすくい取り、魅力ある返礼品として全国の寄付者へ届けていくという。
返礼品開発と物流をワンストップで提供
今回の業務提携により、RagHeartsは返礼品の企画・開発から在庫・配送管理、さらにはカスタマー対応までを一貫して提供する体制を整える。ヤマト運輸の持つ高品質な物流網と営業力を活かし、返礼品の迅速かつ確実な配送を実現することで、寄付者の満足度を高め、自治体の業務負担も軽減する狙いだ。
主な提携内容は以下のとおり。
- お礼品の開発から配送・問い合わせ対応までをワンストップで提供
- ヤマト運輸による全国規模の配送網を活用した品質維持とスピード対応
- 配送ルートやシステムの最適化によるコスト削減
- 寄付者情報の管理や受領書の発行など、ふるさと納税管理業務の代行
- カスタマーセンターによる寄付者対応の強化
地域とECの架け橋となる開発力とノウハウ
RagHeartsはこれまで、愛媛県や岡山県などでふるさと納税の寄付額拡大に成功しており、その背景には同社の「返礼品開発力」と「EC・マーケティングの実績」がある。
地域資源の魅力を最大限に引き出す商品企画力に加え、SNSやデジタル広告を駆使したプロモーション、データ分析に基づく販売戦略に強みを持つ。自治体ごとに異なる課題や地域特性に応じて、オーダーメイドの施策を展開し、高いリピート率を実現しているという。
寄付者にも自治体にも“やさしい”ふるさと納税へ
ふるさと納税は、地域の財源確保とともに、寄付者との新たな関係性を築く手段として注目され続けている。その一方で、自治体にとっては返礼品管理や配送対応、寄付者対応などの業務負担が大きな課題となっている。
今回のRagHeartsとヤマト運輸の連携は、“自治体にも寄付者にもやさしい”ふるさと納税の実現をめざすものだ。高品質な返礼品と確実な物流体制、そして心のこもったカスタマー対応を通じて、持続可能な地域支援のモデルケースを築いていく。
今後も両社は提携を強化し、全国の自治体支援を加速。商品開発やマーケティング手法の革新にも挑み、地域経済への波及効果を高めていく方針だ。