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深刻化する点検現場の課題に、画像認識AIでインフラ点検の常識を変える OkojoAIが「MeerGuard Enterprise」提供開始

深刻化する点検現場の課題に、画像認識AIでインフラ点検の常識を変える OkojoAIが「MeerGuard Enterprise」提供開始
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株式会社OkojoAIは、画像認識AIを活用した設備点検ソリューション「MeerGuard Enterprise(ミーガード・エンタープライズ)」の提供を2025年3月より開始した。

本サービスは、企業の設備管理における「予防保全」を目的とし、設備の故障や事故を未然に防ぐためのAIモデルをオーダーメイドで構築・導入するもの。熟練技術者の減少やインフラの老朽化といった構造的課題が顕在化する中、AIの技術によって安全性と効率性の両立を図る新たなアプローチとして注目されている。

目次

カスタムAIで、現場に最適化された「予防保全」を実現

MeerGuard Enterpriseの最大の特徴は、画像認識AIによって設備の異常を自動検知・予測し、故障を未然に防ぐ予防保全を可能にする点にある。一般的な汎用AIツールと異なり、同サービスは各企業の設備環境や点検基準に応じて、完全オーダーメイドでAIモデルを構築する。

開発には、NeurIPSやAAAIといった国際学会での研究実績を持つAI専門家が直接携わる。これにより、学術的にも信頼性の高いアルゴリズムを用いた高度な点検モデルを構築できる点が大きな強みだ。

初期段階では、簡易概念実証「AIちょいPoC®」を用いてスモールスタートが可能。ひび割れやさびなど、目視点検で見逃されやすい劣化の早期検知にも対応しており、既存のAIソリューションのセカンドオピニオンとしての利用も想定されている。

目指すは「業界全体の技術革新」

MeerGuard Enterpriseは、単なる受託開発にとどまらず、業界を横断した連携と知見共有を通じて、点検分野全体の高度化を見据えている。

2025年は「基盤構築期」と位置づけ、主に錆やひび割れなど代表的な異常検知AIモデルのパッケージ化を進める。翌2026年には技術の応用範囲を広げ、「MeerGuard技術交流会」を開始。2027年には、企業・研究機関・自治体が連携する「設備点検AI革新コンソーシアム」の設立を目指すとしており、点検AIの標準化と技術進化に向けた布石を打っている。

インフラ老朽化の進む日本に求められる“次世代の点検技術”

少子高齢化による人材不足、インフラの老朽化、高コストな点検体制——こうした課題を抱える地域社会や産業インフラにとって、MeerGuard Enterpriseは新たな可能性を拓く存在だ。

代表の立浪氏は、「点検の現場には、まだまだデジタル化されていない領域が多い。OkojoAIは、AIの力で“人の感覚に依存しない安全管理”を実現し、誰もが安心して働ける社会インフラの構築に貢献していきたい」と語る。

ローカルから全国、そして業界を横断した連携へ。MeerGuard Enterpriseは、日本のインフラ点検を支える“未来のあたりまえ”を創り出す技術として、今後ますます注目を集めそうだ。

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