株式会社パソナグループとエイチ・ツー・オー リテイリング株式会社は、持続可能な未来社会の創造を目指し、2025年3月20日に包括業務提携を締結した。両社は大阪・関西万博での連携をはじめ、人材育成や地域活性化、観光コンテンツの開発、サステナビリティ推進など多岐にわたる領域で共創を進めていく。
大阪・関西万博での連携が起点に
パソナグループは大阪・関西万博に出展するパビリオン『PASONA NATUREVERSE』を通じ、「いのち、ありがとう」をコンセプトに、からだ・こころ・きずなをテーマとした展示を行う予定だ。今回の提携は、この理念に共感したエイチ・ツー・オー リテイリングとの業種・業態を超えた共創プロジェクトとして実現した。
共創の柱となる6つの連携領域
本提携では以下の6つの連携分野において、具体的な取り組みを推進する。
人材育成と働き方改革
海外顧客対応人材の育成や、両社の人材交流によるコラボレーション研修などを通じて、次世代のフロンティア人材の育成を目指す。
万博におけるコンテンツ連携
パソナが展開する淡路島の体験型コンテンツと、エイチ・ツー・オーが運営する阪急うめだ本店との相互送客によって、万博を契機とした関西全体の回遊性を高める。
インバウンド観光と富裕層向けサービス開発
関西圏における体験型ツーリズムコンテンツの開発を通じて、国内外の富裕層誘致と大阪IRを見据えたグローバル観光戦略を展開する。
地域活性化と食文化の発信
関西の「食」領域におけるネットワークを活かし、地域産品の発信とともに子どもたちの成長を支援する教育・体験の機会も創出していく。
ロボティクス・アバターワークの社会実装
生活空間での協働ロボットの導入や、外出困難者・被災地に向けたリモート接客など、雇用創出と働き方の多様化に資する研究を共同で進める。
サステナビリティと多様性の実現
地域共創型の環境保全や、多様性と持続性あるライフスタイルの提案を通じて、ウェルビーイングと地球環境の両立を目指す。
地方創生の実現へ、異業種連携のモデルケースに
本提携は、首都圏と関西圏を代表する企業による地方創生と社会課題解決への挑戦であり、企業の枠を超えた新たな連携モデルとして注目される。今後は、大阪・関西万博を起点に、淡路島や関西一円を舞台とした多様な取り組みが展開される予定だ。
企業の社会的責任が問われる現代において、パソナグループとエイチ・ツー・オー リテイリングの共創プロジェクトは、持続可能な未来の実現に向けた強力な一歩となりそうだ。