千葉県四街道市は、2050年までに温室効果ガスの排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」(2020年7月発表)に続き、2030年度までに市の事務事業に伴う二酸化炭素排出量を2012年度比で48.5%以上削減するという中間目標に向けて、全庁を挙げて取り組む「ゼロカーボンアクション」を2025年4月1日より開始した。
本取り組みでは、市長をはじめ副市長、教育長、そしてすべての市職員が対象となり、組織として率先して脱炭素行動を実践することが宣言された。
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市職員が「模範」となり、地域全体の行動変容を促す
四街道市が掲げる「ゼロカーボンアクション」は、市役所内での業務における行動の見直しを通じて、温室効果ガスの削減を目指すもの。市民や事業者への波及を狙い、まずは職員一人ひとりが脱炭素行動を「自ら実践する姿勢」を大切にしている。
取り組みは、必ず実践すべき「マストアクション」と、意識的に取り組む「トライアクション」の2段階に分かれている。
【マストアクション】(各課等で確実に実施)
- エアコンの適切な温度設定
- 照明のこまめな消灯
- パソコンの電源管理
【トライアクション】(職員の自主的な取り組み)
- ノー残業デーの徹底
- 温水洗浄便座の閉蓋
- エアコンの運転時間短縮
- 階段の積極的な利用
- エコドライブの実践
- 冷蔵庫の最小限の開閉
- マイボトルの持参
- コピー・印刷枚数の削減
- 通勤手段の自家用車以外への転換
「行動」から始まる、脱炭素のまちづくり
2022年8月には「四街道市地球温暖化防止実行計画」の改訂も行われ、数値目標とともに現実的なアクションが整理された。今回のゼロカーボンアクションはその具体的施策として位置づけられ、職員の身近な行動の積み重ねが、地域全体のカーボンニュートラルへの意識醸成につながることを狙う。四街道市は今後も市民や地域事業者との連携を深めながら、脱炭素社会の実現に向けた歩みを加速させていく方針だ。