茨城県境町、7年ぶりの人口増を達成 +67人の純増、社会増は過去最大に

《茨城県境町》令和6年度、+67人の人口増加を達成
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茨城県境町が、令和6年度において前年度比+67人の人口増を達成した。人口増は平成29年度以来7年ぶりであり、4月1日時点の人口は23,899人となった。中でも注目すべきは、転入と転出の差し引きで+272人の社会増という実績であり、これは橋本正裕町長の就任以来、最大の増加幅となっている。

《茨城県境町》令和6年度の社会増減(転入と転出の差)
《茨城県境町》令和6年度の社会増減(転入と転出の差)

成果の背景にある“日本一”の子育て支援と住宅施策

境町はこれまで、「子育て支援日本一」を掲げ、他自治体にはない先進的な施策を展開してきた。代表的なものとして以下が挙げられる。

  • 医療費の無償化(20歳まで)
  • 保育料無償化(第2子以降)
  • 保育施設・小中学校の給食費無償化
  • 先進的英語教育プログラム「SGS」
  • 小中学生のホノルル市ホームステイ(無料)

こうした取り組みは、移住希望者の注目を集め、宝島社『田舎暮らしの本』2025年2月号にて「移住者増の人気地ベスト100」全国第1位を獲得するなど、広く評価されている。

話題の住宅プロジェクト「アイレットハウス」に応募殺到

さらに話題となっているのが、25年間定住すると土地と住宅が無償譲渡される定住促進住宅「アイレットハウス」シリーズである。令和7年3月に完成した第3弾「マハロタウン2」では、21棟の募集に対し、256件の応募が殺到。東京都・神奈川県など首都圏を中心に、遠くはアイルランドからも移住者を迎え入れている。

すでに19世帯73人が転入済みで、最終的には21世帯78人の移住が確定。このうち79人が子育て世帯であり、町の将来を担う若年層の定住が進んでいる。

令和7年3月12日(水)に完成した「アイレットハウス マハロタウン2」
令和7年3月12日(水)に完成した「アイレットハウス マハロタウン2」

地域活性化の好循環を生むモデルケースに

PFI(民間資金活用型事業)を活用したこれらの住宅整備は、町の財政負担を抑えつつ、地域活性化と人口定着を同時に実現している好例だ。過去に整備されたマンション型(108戸)や戸建型(オハナタウン・マハロタウン)もすべて満室であり、同町の施策が持続的な成果を生み出していることを裏付けている。

境町が目指すまちの未来

町では今後も、移住者や子育て世帯のニーズに耳を傾けながら、柔軟に施策をアップデートしていく方針を掲げている。「子育てしやすいまち」「住みたくなるまち」「行ってみたくなるまち」の三本柱を軸に、さらなる定住人口の増加と地域の活力創出を目指す。

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