国内初、電動モビリティの“首都高誤進入”をジオフェンシングで防止 Limeが最新の安全対策を発表、都内50カ所でビーコンによる駐車違反対策も展開

国内初、電動モビリティの“首都高誤進入”をジオフェンシングで防止 Limeが最新の安全対策を発表、都内50カ所でビーコンによる駐車違反対策も展開
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電動モビリティのシェアリングサービスを展開するLime株式会社は、2025年4月11日、国内で初めて電動モビリティの「首都高速道路への誤進入」をジオフェンシング技術により防止する取り組みを開始したと発表した。さらに、都内約50カ所のポートでビーコンを用いた駐車違反防止の新システムも導入済みで、6月までに全ポートへの展開を予定している。

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“危険な誤進入”にテクノロジーで対応、首都高3カ所で導入済み

ジオフェンシングとは、GPSなどを活用し、地図上に仮想のゾーン(境界線)を設定することで、進入時に自動的に速度制御などの制限をかける技術。Limeではこれまでも代々木公園や明治神宮、皇居周辺などでこの技術を導入してきたが、今回初めて首都高速道路の一部入り口にも実装。誤進入リスクの高い渋谷、新宿、池袋の3カ所で運用を開始した。

今後は渋谷センター街など、さらに多くの繁華街や公共施設周辺での導入も検討しており、GPS精度や地元自治体・警察の意見を踏まえて段階的に拡大する方針だ。

駐車違反対策としてビーコンを活用、ポート3m以内の返却を徹底

Limeは新たに、ビーコン技術を使った駐車管理システムも導入した。ビーコンが設置されたポートの3メートル以内に車両を返却しないとアプリ上で利用終了ができない仕組みで、都市景観や歩行者の安全を確保する対策として期待されている。

この取り組みは2025年4月時点で東京都内50カ所のポートに導入済みで、6月までにすべての既存ポートへの導入を完了する予定。また今後新設されるポートにも同様の対応を行う方針だ。

春の交通安全運動と連動し、記者発表会を開催

Limeはこれらの新たな安全対策を紹介する記者発表会を、大田区の新オフィスにて開催。ジオフェンシングの制御デモンストレーションや試乗体験、ビーコンの仕組み解説などが行われ、電動モビリティが安全かつサステナブルな移動手段として定着するための取り組みが披露された。

Limeの日本政府渉外責任者・井上祐輔氏は、「事故や違反を未然に防ぐため、テクノロジーを最大限活用し、安心で安全な移動環境を構築していきたい」と述べた。

Limeの取り組みと今後の展望

Limeは世界32カ国・280都市以上でサービスを展開し、日本国内では2024年8月に電動モビリティのシェアリング事業を本格開始。立ち乗り型「電動キックボード」と座り乗り型「電動シートボード」の2タイプを提供している。

アプリからの予約・返却が可能で、初回利用には安全教育とテスト合格が必須。また「ヘルメットセルフィ」機能により、着用確認ができた利用者には料金割引が適用されるなど、安全へのインセンティブ設計も導入している。

今後もLimeは、都市の持続可能な移動インフラとして電動モビリティの普及を進め、地方都市での展開や観光活用も視野に入れながら、社会課題の解決に取り組んでいくとしている。

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