一次産業の人材インフラ企業「YUIME」、シリーズBで7.5億円を調達 外国人材と地域をつなぎ未来を支える

一次産業の人材インフラ企業「YUIME」、シリーズBで7.5億円を調達 外国人材と地域をつなぎ未来を支える
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一次産業の現場を支える人材支援サービスを展開するYUIME株式会社は、KDDI Regional Initiatives Fundや農林中金イノベーション投資事業有限責任組合、JR東日本スタートアップなど複数の企業・ファンドを引受先とした第三者割当増資を実施し、シリーズBラウンドにおいて7.5億円の資金調達を完了した。これにより、累計調達総額は10.5億円に達した。

YUIMEは、農業や漁業をはじめとする一次産業の担い手不足という社会課題に向き合い、特定技能外国人や日本人のコア人材のマッチング・支援を軸に、持続可能な労働力インフラの構築を進めている。

目次

外国人材支援を軸に、一次産業の基盤づくりを推進

YUIMEは、特定技能外国人の就業を支援する「YUIWORK」、日本人の中核人材向け採用支援「YUIMARU Japan」、社会課題を発信するメディア「YUIME Japan」、さらには栽培技術と人材教育の蓄積を行う自社試験農場「YUIME FARM」など、複合的なプラットフォームを展開している。

2019年に特定技能制度が導入されて以降、農業分野での外国人就労が進み、2024年には「特定技能2号」による定住が可能に。さらに2027年には技能実習制度の廃止が予定されており、今後の外国人材受け入れ政策は大きな転換期を迎えている。

こうした背景のもと、YUIMEは今回調達した資金を、海外人材との共生社会の構築と、持続可能な一次産業の基盤整備に充当していく方針だ。

投資家・事業者から寄せられる期待の声

資金調達にあたり、出資元からも多くの期待の声が寄せられている。KDDIは「地域の課題に真摯に向き合い、外国人材と地域の一次産業をつなぐ存在」と評し、農林中央金庫は「新たなアプローチによって、持続可能な農業の未来を創造する企業」としてYUIMEを評価している。

また、JR東日本スタートアップは「地方創生と一次産業の再構築に挑むプラットフォームを力強く後押ししていく」とコメントしており、企業や地域が一体となって、YUIMEの挑戦を支えている。

「100年後の一次産業を支える存在に」──代表コメント

YUIME代表の上野耕平氏は、次のように語っている。

「2013年、沖縄・南大東島でのサトウキビ収穫支援から始まった私たちの挑戦は、日本の一次産業を世界水準に引き上げるというビジョンへと拡大してきました。このたびの資金調達は、共に支えてくださる皆さまのおかげです。今後も、現場に根ざしたインフラ企業として、日本の食と地方を支える存在であり続けたいと考えています」

社会的意義と収益性を両立、サステナブルな人材支援へ

YUIMEは、外国人材の人権を守る枠組みとして発足した「特定技能派遣事業者コンソーシアム」の事務局も務めるなど、サステナブルな視点から制度設計にも関わっている。

単なる人材派遣ではなく、一次産業の高収益化、次世代の農業経営人材の育成、地方との共生など、多角的な取り組みを通じて「経済的リターン」と「社会的インパクト」の両立を実現する唯一無二の存在として注目されている。

今後のさらなる展開と、持続可能な農業・地域社会に向けた貢献が期待される。

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