大阪府豊中市は、株式会社メリル(静岡県静岡市)と「生成AIを活用した子育て相談チャットボットの構築および子育て相談体制の充実に関する協定」を締結した。協定に基づき、子育て世帯の悩みに寄り添うAIチャットボットの実証実験が行われる。
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子育てしやすさ“NO.1”都市をめざして
豊中市は「子育てしやすさNO.1」を掲げ、育児環境の整備を積極的に推進している。今回の取り組みは、「子育ての悩みを気軽に相談したい」「必要な情報を簡単に取得したい」といった保護者の声に応える形で企画されたもの。
協定により、株式会社メリルが運営する「子育て相談ドットコム」の豊富な相談・回答データを活用し、生成AIによるチャットボットを開発。市民からの子育てに関する疑問に、即時かつ的確に応答できる仕組みの実現を目指す。
実証実験で機能性と精度の向上を図る
今後は実証実験を通じて、AIチャットボットの機能や回答精度、ユーザー体験を検証し、正式導入に向けた改善を進める方針だ。デジタル技術を活用した行政サービスの一環として、子育て支援の質的向上と相談体制の柔軟化が期待されている。
なお、協定締結式は2025年4月16日(水)に豊中市役所にて開催され、株式会社メリル 代表取締役 中島大介氏および豊中市 長内繁樹市長が出席した。
今後の展望
本事業は、子育て相談に限らず、今後の行政DXのモデルケースとなる可能性も高い。膨大な市民ニーズに対して、限られたリソースで対応する上で、生成AIの導入は今後さらに注目されるだろう。
豊中市は今後も、デジタル技術と民間企業との連携を通じて、住民サービスのさらなる向上に取り組んでいく方針だ。