阿智村、自治体自ら地域イベント運営スタッフをスポットワークで募集 地元発の柔軟な働き方支援が本格始動

阿智村、自治体自ら地域イベント運営スタッフをスポットワークで募集 地元発の柔軟な働き方支援が本格始動
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長野県下伊那郡阿智村が、自治体公式のスポットワークプラットフォーム「阿智村マッチボックス」を活用し、自治体主催のイベント「花桃まつり」の運営スタッフを自ら募集する取り組みを開始した。自治体による求人掲載は初の試みであり、地域住民とともにイベントを支える体制構築と、新しい働き方の定着を図る狙いだ。

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地域の観光イベントを、地域の働き手で支える

募集対象となるのは、毎年春に阿智村の月川温泉郷「花桃の里」で開催される「花桃まつり」の運営スタッフ。会場誘導、駐車場整備、清掃業務などが想定されており、阿智村に咲き誇る約5,000本の花桃の景観を訪れる観光客を支える重要な役割を担う。

阿智村は、「日本一の星空」として知られる観光地であると同時に、昼神温泉やナイトツアーなどを有する観光業の一大拠点。一方で少子高齢化や人口減少により、宿泊・飲食業を中心に人手不足が慢性化している。こうした背景の中、自治体主導で「1日単位・短時間単位での柔軟な働き方」を導入することで、観光産業を支える人材確保に取り組んでいる。

自治体主導の人材マッチング「阿智村マッチボックス」

阿智村が運営する「阿智村マッチボックス」は、2024年8月に開設された自治体公式の就業マッチングサイト。農業や福祉、宿泊業をはじめとした多様な求人を掲載し、2025年1月末までに200件以上の採用実績をあげている。今回のように自治体自身がイベントスタッフを募集するのは初のケースであり、官民が連携した持続可能な雇用創出の一歩となる。

この取り組みを支えるのが、地方自治体向けスポットワーク支援サービス「matchbox(マッチボックス)」を提供する株式会社Matchbox Technologies。同社のプラットフォームは、短期・単発での就業環境整備に強みを持ち、労務管理・給与支払の自動化やコンプライアンス遵守の機能を備える。地域に密着した求人募集を可能とし、地方における雇用の柔軟性と安心感を同時に実現している。

地域課題解決のカギは「柔軟な雇用」と「地元の参加」

阿智村では今後も「阿智村マッチボックス」の積極活用を進め、地域住民の多様な働き方を支援するとともに、観光産業の持続的な発展を目指していく。スポットワークの仕組みは、定着・再雇用にもつながる地元密着型の雇用モデルとして注目されており、県外からのスポットワーカーによる「交流人口の創出」も期待されている。

「誰もが柔軟に働ける社会を実現する」ために、自治体が主導する地域就業の新たな挑戦が始まっている。

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