浄水型ウォーターサーバーを展開するウォータースタンド株式会社(埼玉県さいたま市)は、神奈川県横浜市と「マイボトル利用促進に向けた協定」を2025年3月28日に締結した。市内公共施設にマイボトル対応型給水機100台を設置し、市民の行動変容を促すことで、使い捨てプラスチック削減と地球温暖化防止の両立を図る。
環境配慮型のライフスタイル転換を後押し
今回の協定は、地球温暖化や海洋汚染といった環境課題の解決に向けて、ペットボトルなどの使い捨てプラスチック製品の利用抑制を目的とした取り組み。横浜市資源循環局はこれまでにも市民や事業者にマイボトルの利用を呼びかけてきたが、公共施設への給水機設置により「持ち歩く」行動の定着をさらに後押しする。
ウォータースタンド社は、すでに横浜市と共創フロントを通じて連携を進めており、本協定によりさらなる展開が期待される。代表の本多均氏は「人と環境にやさしいグリーンな社会の実現を目指す」と意欲を語った。
教育現場や地域イベントでも取り組み拡大
同社はこれまでも横浜市立深谷小学校での出前授業や、市内専門学校での学園祭でのマイボトルプロジェクト支援など、教育機関との連携も進めてきた。市民参加型の活動を通じて、世代を超えた啓発と地域との共創を深めている。
また、横浜市のSDGs認証制度「Y-SDGs」にも認証されており、持続可能な地域社会づくりに向けた取り組みとして高く評価されている。
全国へ広がるボトルフリープロジェクト
ウォータースタンド社は、使い捨てプラスチックボトル30億本削減を掲げ、全国の自治体と「ボトルフリープロジェクト」を展開中。水道水を活用した給水スタンドの整備を通じて、CO₂排出の抑制と熱中症対策による健康増進の両立を目指す。
今後も横浜市をはじめとする各地の自治体と連携し、公共空間における給水スポットの整備やマイボトル文化の普及を進めていく構えだ。