松本山雅FCが取り組むCO2削減、開始4ヵ月で3,000kgを突破 サポーターによるエコ活動を7/27に表彰

ゼロカーボン
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株式会社DATAFLUCTは松本山雅フットボールクラブ(松本山雅FC)とともに、ことし3月から「松本山雅FCゼロカーボンチャレンジ」に取り組んでいる。

このチャレンジは「CO2を減らしながら山雅を応援しよう!」をテーマに、松本山雅FCのサポーターが主となっていくつかのエコ活動に取り組み、CO2を減らすことを目的としている。

7月27日(土)に開催する福島ユナイテッドFC戦では中間表彰イベントを実施。ポイント獲得数上位者に対してプレゼントを贈呈する。

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目標を大幅に上回る進捗具合 4,000kg削減も目前に

松本山雅FCゼロカーボンチャレンジでは、該当するエコ活動をした際にユーザーの自身のスマートフォンで撮影し、「becoz challenge」アプリ上に投稿して参加する。投稿に応じてポイントが付与され、そのポイント獲得上位者には各種プレゼントが提供される。プレゼントされるのは、選手サイン入りグッズやスタンドVIP席への招待など。

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エコ活動は以下の4項目が設定されている。

  • お気に入りのユニフォームを着よう!
  • エコに移動しよう!
  • 資源をリサイクルしよう!
  • リユース食器をリサイクルステーションに持っていこう

いずれの活動も、スタジアムに来場する際の移動時、サンプロアルウィンの「喫茶山雅」をはじめとするメインスタンド飲食ブースの4店舗限定で実施しているリユース食器を回収するなど、サッカー観戦シーンで取り入れやすいものを採用している。いわば、松本山雅FCサポーターに特化した取り組みだ。

当初の目標はCO2削減量を年間をとおして2,000kgの削減を目指していたが、プレスリリース発表時には3,000kgを突破。執筆している25日時点では4,000kgに迫る勢いをみせている。当初目標の2,000kgは、長野県の家庭1世帯で排出されるCO2の約4ヵ月分に相当するという。

ユーザーやファンの行動変容に 同様の取り組みはマネしやすいか

DATAFLUCTが運営し、松本山雅FCとの取り組みでも使われるbecoz challengeを紹介したい。

becoz challengeは資源のリサイクルや自転車・徒歩移動など、生活者による環境に配慮した取り組みをポイント化し、企業や団体等が用意するグッズ・サービス等と交換できるプラットフォームだ。松本山雅FCとの取り組みでは、対象者を「サポーター」に設定し、サポーターによる活動のある意味“対価”として、サイン入りグッズなどをプレゼントする形になっている。

一連の取り組みにおいて重要なのは「行動変容させられるサービス」である点だ。

たとえばSDGsや各種環境問題のように、「やったほうがいいな」と思う気持ちは多くの人が抱えていても、なかなか行動に移すのは難しい。そこでプレゼント品などを掲げることで、対象者に効果的に働きかけられるようにしているわけだ。この働きかけは“きっかけ作り”とも表現でき、becoz challengeをきっかけとして「これをやると良いんだ」と理解を深める流れにもつながる。最終的には、環境に配慮した行動を日常化させることが狙いにあるのだろう。

松本山雅FCは良い事例になりそうだ。というのも、スポーツチーム等を応援するファンやサポーターは多大なる熱量をもっている。しかも、母数が多いのも特徴だ。そのため、松本山雅FCとの取り組みをとおして、環境に配慮し、そして実行に移せる人を急加速的に増やす可能性を秘めている。

DATAFLUCTらとの本取り組みは、ほかの企業や自治体、団体等においてもマネしやすいのもポイントだ。松本山雅FCのように、熱量のある人を抱えるコンテンツをもっている事業者等であれば、すぐにでも同様の取り組みができそうだ。これは決してスポーツチームだけに限らず、「特定の場所や施設」を利用する人を対象とするといったこともできると考えられる。

アイデア次第で地域への意識を変革させる取り組みであり、マネしやすい点も非常に興味深い。

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