ソニーのAI予測ツール「Prediction One」 AI初学者でも使いやすく、学習データを可視化する機能を搭載

Prediction One
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ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は10月15日、AI予測分析ツール「Prediction One(プレディクション ワン)」において、ユーザーがスムーズにAI活用を進められるよう、学習データや予測分析のステップを可視化する新機能を追加した。

Prediction Oneは、直感的なUIが特徴で、専門知識がなくても高度な予測分析を可能にするAIツール。知識習得や企画・実証実験、開発、そして運用まで、導入企業のフェーズごとにAI活用をトータルサポート。2019年のサービス開始以降、さまざまな機能アップデートが実施されていた。

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学習データから読み取れる内容をグラフに

今回のアップデートで追加された主な部分は、ユーザーがインポートした学習データから読み取れる内容をグラフなどで可視化して表示する機能だ。

データにどのような値がどれくらい入っているのかをわかりやすくなり、ユーザーはデータの傾向をつかみやすくなるという。

何をすればいいかをガイドしてくれる機能も搭載

また上記のアップデート内容にくわえ、予測分析のステップにおいて、何をどのような順番で進めていくかわからないといった課題に対応するため、ツール上で進め方をガイドする機能も実装された。これによって予測分析のTO DO全体を把握でき、各タスクにチェックを付けながら進めることでスムーズな進捗管理が可能になる。

予測分析をするにあたって、覚えておくべき基礎知識が各タスクに表示されるため、ユーザーのスキルアップにもつながるという。

勘や経験に頼らない属人化の解消に貢献できるツール

昨今、AIというとChatGPTをはじめとする生成AIが主流ではあるが、需要予測がビジネスシーンなどでは大きく貢献しているのも事実だ。身近な例でいえば、小売店における商品発注業務などにおいて利用している企業は少なくない。

需要予測は、これまでベテラン人材などによる勘や経験に頼ることが多かった。こうした人材は非常に貴重である一方で、ノウハウの継承は容易ではない。とくにこれからの人口減少や後継者不足など、避けられない社会課題において、予測できる人材の代替案は確保しなければいけない。

Prediction Oneに限った話ではないが、地域の課題を解決するためにも、需要予測ツールは今後の日本において重要なカギを握っていそうだ。そのなかでも、比較的手軽に需要予測を可能にするPrediction Oneは注目していきたい。

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