鳥取県では11月6日(水)に「松葉がに漁」が解禁され、7日(木)には県内3ヵ所の漁港で初競りが実施された。今年の初競りでは「特選とっとり松葉がに 五輝星」が、網代(あじろ)漁港で3枚、境(さかい)漁港で20枚の合計23枚が水揚げされました。また松葉がにの最高落札額は、賀露(かろ)港にて150万円で競り落とされたという。
過去にはギネス記録も
松葉がにの漁解禁期間は毎年11月6日から翌年3月20日までの約5ヵ月間。「特選とっとり松葉がに 五輝星(いつきぼし)」は、大きさ・重さ・形・色合い・身入りともに5つの厳しい基準が設けられ、目利き人によって選定されており、2019年度の初競りでは史上最高値の1枚500万円の価格がつけられた。当時のカニは「競りで落札された最も高額なカニ」としてギネス世界記録を更新し、大きな話題を呼んだ。
ちなみに、五輝星の出現率は平成29年漁期は0.01%、平成30年漁期は0.02%、令和元年漁期は0.02%しかないそうだ。
ことしの鳥取県漁協賀露支所の初競り式では、鳥取県の亀井一賀副知事が「待ちに待った松葉がにの時期がやってきました。鳥取県はカニの水揚げ量が日本一で、全国の1/3以上が鳥取県で水揚げされている『蟹取県』でもあります。カニに対する熱意も日本一であり、今後もカニの一大産地、鳥取県を盛り上げていきたい」とあいさつした。
東京都でも鳥取県のカニにちなんだキャンペーンを実施
鳥取県はカニがとれる秋季・冬季には県名を「蟹取県」に命名し、「蟹取県ウェルカニキャンペーン」などを実施する。また、東京都・新橋にあるアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」では、松葉がにやベニズワイガニなどが当たる「何が当たるかは“カニ”のみぞ知る!運試し蟹(カニ)カプセル」を11月8日(金)より設置する。
県内でもカニは親しまれており、令和5年の総務省統計局家計調査において、鳥取市はカニの消費量が全国平均消費量の5.7倍で、岩美町の中学校では給食にひとり一枚の若松葉がにが登場するそうだ。