日本初の循環型100%植物性素材「EUMIS skin」誕生 本革・合成合皮(ヴィーガンレザー)に代わる新たな選択肢

日本初の循環型100%植物性素材「EUMIS skin」誕生 本革・合成合皮(ヴィーガンレザー)に代わる新たな選択肢
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EUMIS biomaterials、100%植物性かつ生分解可能な新素材「EUMIS skin(エウミススキン)」を開発したことを発表した。同素材は、従来の本革や合成合皮(ヴィーガンレザー)に代わる循環型のバイオマテリアルとして、日本で初めて提案される。

EUMIS skinは、耕作放棄地に実る渋柿の搾り汁を発酵させた「柿渋」と、甜菜糖製造時に生じる廃棄物を用いた「セルロースナノファイバー」を主原料にしており、天然植物由来ならではの香りや風合いが特徴。これにより、口に入れても安全な素材となっている。

また、地域の食品廃棄物を活用することで、各地の特性を生かした「ご当地skin」の製造も可能。将来的には、地域資源を循環させる仕組みとして、各地に製造拠点と循環システムを展開していく予定である。

ご当地skin

アパレル産業は、環境負荷の大きい業界とされ、EUMISではその現状に対し「自然の循環とものづくりの共存」を理念に掲げて素材開発を進めてきた。今回のEUMIS skinは、環境問題への新たな対応策として注目されている。

同プロジェクトは、2025年4月に国立研究開発法人NEDOの起業・人材支援事業にも採択されており、今後は小ロット供給に向けた生産体制の整備や、さらなる品質改良に取り組んでいく。

EUMIS代表の爪長氏は、「ものづくりは人の心を豊かにするもの。自然と調和する素材開発を通じて、次の時代の循環型社会の実現に貢献していきたい」と語っている。

日本初の循環型100%植物性素材「EUMIS skin」誕生 本革・合成合皮(ヴィーガンレザー)に代わる新たな選択肢

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